はじめての高級時計の思い出。グランドセイコーとの出会い。

腕時計

 

はじめての高級時計 きっかけは?

 2018年7月、私は2級海技士を取得した。

 2級海技士は上級試験の一つで、船乗りの中ではかなり難易度が高い。

 そんな試験に合格したのだから、何か褒美があっても良いのでは?と思ったのだ。

 そんな時に真っ先に思いついたのが高級時計だった。

 高級時計といえばロレックス、オメガ。どちらにしようかと迷った。

 当時はロレックスはそこまで高騰しておらず、品薄ではあるが、デイトナ以外はなんとか買えるレベルだった。

 オメガもシーマスターのデザインは好きだが、あまり詳しく無かった。

 とりあえず買うかも分からないけど百貨店に行くことにした。そう、何が欲しいかも明確では無かったのだ。

惹かれたのグランドセイコーだった。

 私の地元の札幌の大丸まで足を運んだ。確か胆振地方の大地震明けで、店内は節電で薄暗かった。

 時計の購入は高校生の時に頑張って買った「FOSSIL」のクォーツ時計(3万円程)と、社会人1年目に買った「DIESEL」のクォーツ時計(5万円程)以来である。

 ロレックスのブースに向かう途中に「グランドセイコー」のブースがあった。

 学生の頃を思い出した。同級生に時計好きがおり、その同級生Oは父親から貰ったグランドセイコーファーストを付けていた。

 私はFOSSILの時計しか持っていなかったが、対等に時計の良さを語り合った(もちろん当時は素敵な時計だと思いFOSSILの時計を買った)。そこでSEIKO独自のムーブメントのスプリングドライブについても教えてもらった。

 そこではじめてグランドセイコーの魅力に触れることができたのだった。

 グランドセイコーのブースに行きサッと時計を眺めたが、正直凄く良い時計だと感じなかった。

 これは今でもそう思う。好みの問題かもしれないが、時計の並べ方がいまいちのように感じる。

 オメガやロレックスのように大きなガラスケースの中の大きな土台に時計が埋められる形で綺麗に陳列されていると高級感を感じるが、グランドセイコーはフィギュアのように一つ一つ小さな土台に時計が置かれている。陳列の仕方もあまり高級感を感じなかった。

 しかし、とにかく見てみようと思い店員さんに時計を見せてもらった。黒文字盤のスプリングドライブ、メカニカル、メカニカルのチタンモデルの3つだ。

 手に持った重量感で今まで買った時計との違いを大きく感じた。つけ心地もかなり良い。そして、同級生Oから教えてもらったスプリングドライブのスイープ運針は感動ものだった。

 これはスプリングドライブ一択だな

 ロレックス、オメガを見る前に購入を決めてしまったのだ。

グランドセイコー購入

 購入したのはsbga203、黒文字盤、スプリングドライブのものだ。大丸限定で革ベルトが付属した。アザラシ革だ。

 正直嬉しかったが、当時の値段は税込56万円。社会人4年目で手取りは約28万円。貯金は300万円と決してやりすぎた感じは無かったが、貯金が一気に50万円以上減る事、それ以上に50万円以上のものを腕につけるという感覚が恐ろしかった。

 怖さはあったが時計は腕につけて帰った。帰りの電車では誰かに狙われているような感覚に陥ったがもちろん誰も狙っていない。

 家族にも自慢をした。もちろん理解されなかったのだが(汗)。セイコーの一般認知度は高いが、グランドセイコーそのものや、その凄さを知っている層はかなり少ないように思える。

 しかし、グランドセイコーは、この知る人ぞ知る感じが好きな人にはもってこいのブランドでもあると思う。見た目のシンプルさゆえに嫌味は無く、メイドインジャパンな点もこだわりや品を感じる。

 偏見ではあるが、グランドセイコーを所持している人は、生真面目、こだわり、誠実さを持ち、愛国心のある人間に思えている。

グランドセイコーを買って気がついた事

 グランドセイコーの魅力は買った人にしか分からない。これが私が1番伝えたい事実だ。

 まず伝えたいのは、グランドセイコーは針とインデックスの仕上げが半端では無いという事。

 私は、購入前の試着ではフィルムを剥がさなかった。でも私がもしGSの販売員で有れば必ずフィルムを剥がしてお見せするだろう。

 それほどフィルムの有無で印象が変わる。購入後手元に時計をつけてバーでビールを飲んだのだが、そこでの針とインデックスの輝きに大変驚かされたのを覚えている。

 日本刀のように鋭い針や立体的なインデックスは光を乱反射し虹色に光る。

 これは本当に最高の酒のつまみだった。

 GSは殆どのモデルでインデックスや針に夜光塗料を使用しない。しかしながら少しでも光が有れば反射による鋭い光を放つ。大袈裟な表現になるが、夜光塗料を無くして夜間視認性をある程度保てているように感じる。これは、夜光塗料を使用しない分、美観が保たれているとも言える。

 そしてグランドセイコーの特徴は誰にも気が付かれない事。

 これは正直不思議に思う。ロレックスやオメガ程の知名度は無いのは分かるが、私が4年間着用してて、他者に時計について触れられたことは無い。

 これだけ煌びやかに輝きながら、声をかけられないのは世の時計に興味があまり無い層は如何に時計そのものでは無く、ブランドで判断しているのではないとかと思わせられた(もちろんロレックスやオメガは素晴らしい時計です)。しかしこれは完全に個人の意見なので気にしないで欲しい←どうしても言いたかった、何故ならグランドセイコー所持者はチヤホヤされたい訳では無いとは思うが、どうしてこの時計の魅力に気がつかないのかというお節介な思想を持っている気がするからだ。

 完全に脱線だが、私が所持するショパールのアルパインイーグルは結構声をかけられたりする。

公式サイト引用

グランドセイコーの現在と将来性

 最近のグランドセイコーは話題が絶えない。

・2021GPHG SLGH005(通称 白樺)メンズウォッチ賞受賞。

・2022 GS初のコンプリケーションウォッチ Kodo発表。

 これらの快挙はGSオーナーとしては良い意味で「当然でしょ」と思ったはずだ。

 Kodoに関しては2022のGPHGで金の針賞を受賞も期待される。

 これほどのポテンシャルの国産時計ブランドを所持できている事を日本人として誇りに思える気がするのだ。

 そしてこのグランドセイコーというブランドをこれからも本気で応援したい。

公式サイト引用

 ここまで好き勝手語りましたが最後まで読んでいただきありがとうございます。

 近々「購入の経緯シリーズ第三弾」アルパインイーグル編を書きますのでよろしくお願いします。

第一弾のcode11.59の購入経緯についてはこちら👇

それではさようなら👋🐬。

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