海豚の日常 #2 パネライ沼に堕ちし友人

海豚の日常

 こんにちは海豚です🐬。

 今回の「海豚の日常」シリーズも、友人が時計を買うシリーズです✨。

 海豚の日常シリーズは、海豚の休暇中の出来事をゆるーく紹介しています。是非暇つぶしにご覧ください。

友人「丸」から連絡。同級生「ビックロック軍曹」が大阪に来る

 「海豚の日常」シリーズお馴染みの「丸」より、短大時代の同期「ビックロック軍曹」(以下 軍曹)が大阪に来るから、海豚も来れるか?と連絡があった。

2024年もより深みへ? 時計沼へ抜け出せない一人の友人の話

 軍曹と会うのは7年ぶり、「丸」もおめでたい事に節目も近い、軍曹も九州の端っこから来てくれる。こんな機会、今後あるかどうか…ということでフットワーク軽く北海道から大阪へ飛び立つことに🛫。

 久しぶりに会うのだからと、飲みに行くだけでも最高だろう。しかし「丸」と悪巧みをする。勿論、どうにか「時計沼」へ引き摺り込みたいというものだ(笑)

お供はフィフティファゾムス 

軍曹は強敵? 時計沼へ落とす作戦

 先ほど、時計沼に落とす作戦を「悪巧み」と表現したが、これは相当少量の罪悪感があるからだ。勿論、変な時計を買わせるつもりもないし、あくまでも本人の意思決定を尊重したい。この罪悪感は7年ぶりの友人に即効時計を勧めようとするおかしい思考回路からくるものだ😅。

 とは言いつつも同級生と共通の趣味を持つ事により、関係性が継続できることは素晴らしいと思っている。趣味といえば、バイクや釣りでも良いが飽きることもあるだろう。時計は持っているだけで良い。買った時の思い出も強く残る。

 しかし「軍曹」はなかなか手強いぞと、軍曹と非常に仲の良い「丸」は言う。

 なぜか?と聞くと「彼は本当に好きにならないと買わないのだ 絶対」と。いや、それで良いのだ。それでこそ変な押し売りみたいにはならない バチこいと 海豚は燃えた🐬🔥。

右のアルパインイーグル(スモール ダイヤ)は丸の相棒だ。

 ちなみに、軍曹は「GS スプリングドライブ(青文字盤)」を持っているので腕時計自体は好きなようだが、「国産しか勝たん」という考え方。数年前の海豚と全く同じだ。

 軍曹に似合う時計、彼の身長は180センチ超え、腕も中々に太い、やっぱり「パネライ」だろと「拳王」はいう。「拳王」は同じく同級生、時計が趣味で知識もある男だ(彼はプライベートが忙しく、今回の旅は辞退)。これには私も納得、太腕に似合う時計といえば「ウブロ」などもあるが、大きいサイズの「ビッグバン」となると初心者に優しくない価格、並行差別もあるし、購入の思い出を作るには正規店に勝るものなし、と考えた。この案「丸」に通すと、「大いにあり、でも色々回ってみよう」とのことだ。

 さて、作戦決行だ

軍曹と合流

 新大阪で「丸」と一緒に「軍曹」を待つ、彼と久々に会うワクワク感と、作戦を成功させたい軽い緊張感があった(笑)。

 「軍曹」が改札から現れた、身長も高く、特徴的な歩き方。あゝ懐かしい。「久しぶり 変わらないなーと」お互い挨拶を交わす。一気に学生時代へタイムスリップした 友人が変わらないのはこんなにも嬉しいのだなと。

 とりあえず、新大阪駅で串カツランチをいただく。思い出話や仕事の話、7年ぶりという事もあって、話題はてんこ盛りだ。この時ビールを一杯だけいただく、酔い過ぎずとも気分良く、これも作戦のうちだ。

 とりあえず腹も膨れたし、本町駅のホテルにチェックインだけ済まそうと「丸」にアイコンタクト、本町のホテルにしたのは勿論、時計のブティックが数多く並ぶ心斎橋に近いからだ。

 チェックインを済まして、とりあえず難波方面へ歩き、適当に飲み屋を探そうと「丸」は言う。そして、パネライ心斎橋ブティック手前で「おっ ここの時計屋めっちゃ良いんだよ❗️ 軍曹にも似合いそうだなー!飲むにはちょっと早いし、見ていかん?」海豚は、わざとらしく軍曹に語りかける。

 軍曹は「いいね✨」とノリノリな様子

 こうして自然?にパネライブティックへ導くことに成功した。

パネライブティック心斎橋店 

なんと一目惚れ パネライ沼恐るべし

 実は海豚もパネライはまともに見た事がなく、路面店も初めてだったのでワクワクであった。

 店内は、非常に高級感があり、パネライの世界観が伝わってきて素敵だ

豊富な品揃えと、パネライの世界観がファンにはたまらない空間だ

 軍曹は、ブティックそのものが初めてであり「すげえ!なんだここは!」と感動していた。そしてルミノールを見るや否や「この時計 本当にかっこいいね!」と。

 最初こそ、ノリで言っているのかと思いきや、どの時計を見てもかっこいいと言う軍曹。「丸」は、ちょっと冗談まじりに そんなにかっこいいと思うなら買えばいいじゃん と言うと、軍曹は「いやあ、本当に買ってしまうかもしれん」と言うのだ。

 思わず「丸」と顔が合った。そうだった軍曹は他人にも自分にも嘘をつけない人間だった と思い出させてくれた。

 「ラジオミール」、「サブマーシブル」と見ていったが「ルミノール」がお気に入りのようだ。

 だが、軍曹は「間違いなく格好良いが 一旦冷静になりたい」とのことで、我々も他のブランドも見て欲しかったので一旦お店を後にした。

パネライより良い時計はある? 心斎橋のブティックをぶらり

 パネライに惚れてくれたのは嬉しいが、もっと視野を広げても良いかもねと語る「丸」。彼の推しの本命は「ユリスナルダン」だからかもしれない。

 そしてパネライブティックよりすぐ近くの「オオミヤ 心斎橋店」へ向かう。ここはつい最近友人の「オカピ」がレベルソを購入した店舗だ。

海豚の日常#1.5 関西編 「友人時計を買う」

 とりあえず海豚と丸のチョイスでいくつかの腕時計を出してもらった

 ジャガールクルト「レベルソ」、「ポラリス」。ジラールペルゴ「ロレアート」、「1966オリオン」。ユリスナルダン「ダイバー」、「マリーン」。Hモーザー「ヘリテージ」等だ。

 軍曹は、「すごい 今までGS以外にこんなにかっこいい時計があるなんて知らなかった」、「でも、正直言ってパネライより良いと思える時計は見つからなかった」と。確かにパネライを見ている時が一番テンションが高かった。

 他の時計を見た上で、「パネライ」が良いと思えるなら間違いなさそうだ。海豚は、「パネライブティック」へ戻るかい?と聞く。軍曹は「いや、少し待ってくれ 歴史を知りたい」と言うのだ。とりあえずブティックに戻る前にカフェにでも行く事にした。

ブルー文字盤のルミノール3針とGMTモデル。これらが頭から離れないようだ。

 カフェで、軍曹とパネライの歴史について語った、しかし後一歩踏み切る勇気がないような感じだ。ここで海豚と丸は自分達の時計沼に浸かりきっている現状を話す事とした。

 実は今、海豚がつけている「ブランパン フィフティファゾムス」は200万円以上したんだと、軍曹は笑いながら「おいおい、大丈夫かと」。それだけじゃない、実はこれだけコレクションがあって…軍曹は丸と海豚のコレクションを見ると驚きつつも、「やるな」と嬉しそうに笑った。

 海豚は別にコレクションを自慢したいわけでは無く、一番伝えたいのは、これだけ揃えても結構楽しめていると言う事。まあ、流石にここまで金をかける必要は絶対ないのだが、高級時計を買うときの値段に対する心理的ハードルを超えて欲しかった。軍曹はそんな馬鹿げたことをしている訳ではないぞと、仲間はここにいるぞと😁伝えたかったのだ。

 だが、軍曹の一番の心配は値段ではなかったようだ。「パネライは確かに格好良くて欲しいが、何も知らない俺が買っても良いのだろうか?」との事だ。

 海豚と丸は口を揃えていう「ノープロブレム」、何も知らないと思うなら、ブティックに戻って店員さんに色々教えてもらおう!。こうして再びパネライブティックへ足を運ぶのであった。

軍曹 パネライ ルミノール 購入

 軍曹の心は決まっていた。ブティックの店員さんからパネライの歴史の話を聞くと、完全に自分の中での摺り合わせを完了したようだ。

 軍曹が選んだのは「ルミノール マリーナ」青文字盤だ

ルミノールを手に入れ記念撮影する軍曹

 

軍曹は太腕なのでルミノールマリーナがよく似合う。パネライは大きさの割に着け心地が良い事で有名だが、太腕に似合う事は間違いないだろう。

 軍曹は大変満足そうであり、終始テンションが高かった。本当におめでたい納品に立ち会えて、海豚も感激であった。

 そして海豚も軍曹を見て、忘れていた気持ちを思い出させてもらった。最近、時計雑誌やSNSを通じて、腕時計に関する知識を得てきた海豚は、「仕上げ、ブランドの歴史、貴重であるか」等を考慮に入れて時計を選んでいた。純粋に時計を見て、「かっこいい」と思う気持ちを忘れていたような気がしたのだ。

 パネライの「デカくてかっこいい」感じは、男心をよく捉えていると思う。私もパネライ沼に足を踏み入れて見たいと本気で感じていた。

フィフティファゾムス(FF)との比較。FFはケース径45ミリ、ルミノールは44ミリなのだが、リューズガードも相まって、ルミノールの存在感が際立つ。。

 一番安価であるルミノール ベースロゴに対し、ルミノールマリーナはサンドイッチ文字盤を採用しており、ブルーのサンレイ文字盤の下に夜光塗料を塗布した文字盤がある2重構造になっている。これはパネライの伝統的な製法で、夜光インデックスの判読性を高める効果があるが、現在では実用面よりもこだわりや審美性の良さ、パネライ独自の技術ゆえの満足感が得られる面が大きい。クッションケースの造形も大変素晴らしく、金属の塊を削り出して作ったとは思えない複雑な曲線、特にラグ部分は歪みや荒さが無くパネライにしかできない技術であることを実感できる。

 44ミリ径と大きいサイズであるが、リューズガードを含まないので実際はもっと大きい。しかし着け心地は全く問題ない、それどころかかなり良い。ラグはケースの下部にあるので重心は下にあり安定しているし、下に向けてカーブしているのでベルトは腕に添いやすい。ラグも短いので細腕であってもはみ出にくいので実はハードルが低かったりする。存在感はあるのに着け心地を犠牲にしていないのは実際凄いことだ。

 ムーブメント(キャリバー P.9010)は自動巻きの3日間パワーリザーブと実用性抜群だ。フリースプラングテンプのため、衝撃にも強く精度も出る。特筆すべきは短針単独調整機構付きで、直接日付調整はできないものの、短針を戻す事もできるので簡単に調整でき、日付変更禁止時間帯もないので故障させてしまう心配は無い。日常使いに非常に適しているといえる。

軍曹達と解散 

 納品後は軍曹、丸と打ち上げ。軍曹と時計をつまみに酒を飲む楽しさを共有した。

 時計仲間がまた一人増えた、これほど嬉しい夜はなかなか無いものだ。

海豚、丸、軍曹の相棒たち お互いの時計を見ながら飲む酒は最高だ!。

 やっぱりパネライはカッコイイ。大きい時計と言うのはやっぱり一番目立つ、だからこそケースの作りが悪いと目につきやすいのだが、全く荒がなく、精密部品のようだ。それでいて無骨で男らしい。

 存在感で言えば、もはやトップクラスだろう。海豚はロレックスを見るといつも「本当に目立つ時計だな」と感心するのであるが、パネライはその上をいっていると感じる。やはり大きくてカッコイイ物が嫌いな男子はいない、講釈垂れずとも「格好良い」時計なのだ。

ルミノールを着けこなす軍曹。存在感がありつつも無骨で男らしく、嫌味のない時計は他に無いと感じる。

 最終日は軍曹の希望で、大阪名物「肉吸い」を食べに行く。肉吸いは月見肉うどんのうどん抜きである。選んだお店は元祖である「千とせ 本店」。

 こだわりの出汁と牛肉を一緒に煮込み、灰汁をしっかり取る。この灰汁抜きで出汁を結構捨てているらしい。そのおかげか、カツオの魚介出汁の中にしっかりと牛肉の風味があり、臭みは全くない、何杯も飲めてしまう。

ルミノールのサンレイブルーは美しいのだが、輝きすぎず大人な色合い。ツールウォッチであるが高級時計としての華やかな一面もちゃんとある。

 本店は平日でも結構並ぶので開店前から並ぶことをお勧めします。とはいえ、開店30分前でも全然前の方でした。

 お腹もいっぱいになったところで、新大阪まで向かい軍曹と解散。

 次は3年後?最低でも5年以内にまた「時計を買いに」大阪で集まろうと約束した。

 いやいや、全くお互い狂ってしまったものだ(笑)。

最後に3人の相棒達のリストショットで〆る。

 今回の旅で、軍曹の高級時計納品という、人生において結構ハッピーなイベントに立ち会えたのは光栄だし、パネライの良さに本格的に気がつく事ができるきっかけになった。

 海豚は購入するならヴィンテージモデル、現行ならラジオミールのオットジョルニか、妄想が膨らむ。さて五年後に会う頃にはお互いどんなコレクションになっているだろうか非常に楽しみだ。

 以上で「海豚の日常シリーズ#2」は終わりです✨。最後まで見ていただいてありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました