2022年は時計界激動の1年だった

オーデマピゲ

 皆様明けましておめでとうございます。

 いつも「海豚の日常」をご愛読いただき有難うございます。

 2023年も変わらず腕時計の投稿を中心にブログ活動を続けていきたいと思っていますの今後ともよろしくお願いします。

2022年大活躍のショパール アルパインイーグル

 今回のタイトルにあるように海豚は時計愛好家としての経歴は短いのですが、Twitter等のSNSを通じて得た情報が元になっていますが「2022年は時計界激動の1年だった」と感じるのです。

 「激動」と言いましても全体的にはポジティブ要素が大きいと感じています。そして海豚はなぜ「激動」であると感じたのか書いていきたいと思います。また、2023年はどのような年になるのか予想していきたいと思います。

2022年の時計ブームを引き起こしたのは間違いなく「ロレックス」

 2022年の初頭はまさに「腕時計ブーム」ど真ん中。

 諸説ありますが「コロナ禍によるお金の使い方の変化」、「YouTube等のインフルエンサーの活躍」等により、腕時計に興味を持つ方が増え、さらに「腕時計投資」という今まで無かった言ってしまえば「腕時計によるお金儲け」が流行し、一般人の腕時計への関心は今までに無いほどに高まっていきました。

 もちろんターゲットにされたのは大人気ブランド「ロレックス」。その中でも以前から買いにくくプレ値がついていた「デイトナ」に人気が集中しました。

 価格コムによれば2022年3月では「700万円」以上の市場価値がありました(定価は200万円以下)。

ロレックス 公式サイト引用

 そのため「デイトナ」の人気は右肩上がり。「転売したい人」、「純粋に欲しい人」らの争奪戦が激化していきました。

 ロレックス正規店で時計を購入するために「開店前に並ぶ」、「同日に何店舗も回る」、「可能な限り毎日通う」などをする「ロレックスマラソン」が本格的に流行りました。

 ロレックスは品薄で、店頭のショーケースにほぼ時計は無く所謂「店員さんによる案内」でのみ時計を購入できたため、「デイトナ」を購入するために必要なノウハウを購入者からSNS等を通じて共有し合い、知恵を出し合っていく姿が見受けられました。

 しかしながら、2021年から1年間毎日通っても1本も買えない人もいる状況から、お店に行ったのに購入できなかった事が普通になっていることを皮肉めいて「異常なし」とSNSで発信する事が流行しました。逆に購入できれば「異常あり」となります。

 また、ロレックスは「デイトナ」、「GMTマスターⅡ」、「サブマリーナ」等スポーツモデルに人気があり、それ以外の特にドレスラインである「チュリー二」や「デイトジャスト」の金素材のモデルはそれらに比べ人気がなかったが、2022年の半ばにはショーケースから姿を消しました。

 もはや「ロレックス」自体の人気がとてつもなく上がって行ったのです。

ロレックス公式サイト引用

いわゆる相場のバブルは長続きしない

 先ほど述べたように、「ロレックス」自体の人気はこれまでに無いほど高まったが、市場価値には限界がありました。

 22年の終わり頃には「ロレックス」はもはや金融商品のように世界中の「不景気」の訪れを察知し、2次市場の価値が下がってきています。

 ロレックスは素晴らしい時計ブランドであるし、今後ステンレス人気スポーツモデルの並行価格が定価割れするとは思わないが、やはり「デイトナ」400〜800万円はあまりにも割高であったのです。

 なぜ割高なのか、それは「生産数が多く」、「転売による横流しで並行品の在庫増加」、「おそらくあまり生産数の調整をしていない」事にあると思う。まさに「インフレーション」が発生していた事に等しいと感じます。

 並行価格が下がれば、売却しても利益にならないので、人気も無くなってくる、景気も悪くなってくるとなると本格的な「バブル崩壊」は近いと思います。

 ですが、これは本当に欲しい人にはチャンスかもしれません。リーマンショックやコロナショックでの株価の急落はその後すぐに戻しました。22年3月のように過剰に高くなる事もあれば、過剰に安くなることもあると思います。海豚は不景気を実感するニュースがチラホラ出てきた時に底になるかもと考えています(アメリカは来年不景気の可能性が非常に高い)。

 マラソンで疲弊した時計兄貴たちに安く手に入るチャンスが生まれることを願います。

ロレックス公式サイト引用

時計愛好家に新たな風が吹き始めた22年後半

 当たり前だが愛好家は常に自分にとって一番良いと思う時計を購入している。市場価値はあまり気にしないという方が多い。基本的に自分の哲学や好みを大事にし、主体的に考えています。

 しかしながら、他者と時計が被りたくないという人が多いのだと感じる、それはコレクション全てでは無く、5本持っていればそのうち1本はアイデンティティを大事にするように、その人をイメージする珍しい時計をしたくなるのだと海豚は感じています。

 2021年〜2022年中盤までは「ロレックススポーツモデル」、「ラグジュアリースポーツウォッチ」が多くの時計愛好家の憧れであり、目標であったと感じます。しかし22年中盤以降ではそれらの時計を手に入れた愛好家、あるいは満足してしまった愛好家も増えたのでは無いだろうか。

 そんな中で今「ドレスウォッチ」が注目されてきているのではと思っています。

 実際に純ドレスウォッチを多く手掛ける、ドイツの超名門ブランド「ランゲアンドゾーネ」の人気は右肩上がりだ。理由は上記のように、大衆は選ばない「金素材」の「ドレスウォッチ」は個性が際立つ、また、ブームにより愛好家の目が超えてきているのも要因では無いかと感じます。

 実際Twitterでの購入報告は増えていると感じる、また、2次市場価格は5大ブランド、ロレックス含め唯一右肩上がりです。

ランゲアンドゾーネ公式サイト引用

 また、オーデマピゲが2019年に発表した「CODE11.59」はスポーツ感は残しつつも、ラウンド型の金素材のドレスウォッチと捉えられます。オーデマピゲのロイヤルオークが時計界のブームを引っ張ってきた、そんな会社が何十年ぶりに出した新作「CODE11.59」、時代を先取りしているに違いない。

オーデマピゲ code1159

まとめ そして海豚の2023年以降の時計ブームの予想

 ロレックス、人気ラグスポウォッチの高騰、それによる時計争奪戦。ドレスウォッチブームの兆し等2022年は時代の変化が凄まじかったと感じます。

 転売目的の人も多くいましたが、ブームに乗っかりつつも、本当に時計を好きになって愛好家になった人も非常に増えたのではないかと思います。時計好きの総人口が増えることは、私も一愛好家として喜ばしい事と思います。

 そして上記述べたように海豚は2023年「ドレスウォッチ」ブームくると思います。もちろん「不景気」になりそうですし、ロレックスのように時計に興味がない一般の人を巻き込んでブームになるとは思いません。

 そしてゆくゆくは「ヴィンテージ」の「ドレス」「クラシカル」ウォッチの時代が訪れると思っています。これは時計愛好家のアイデンティティーを守りつつ、個人の審美眼を発揮するのにこの上ないはずだからです。

 2022年からブームに乗った新たな時計愛好家達が、このブームを引っ張っていく、海豚はそう本気で感じています。

最後に

 改めまして、ご愛読いただいている皆様に感謝の気持ちをお伝えします。

 本当にありがとうございました。

 私はブロガーとして本当に弱小でして、22年度は大きな赤字運営となっています。しかしながら、ブログを通じて皆様からたくさんの好意的な意見をいただき大変やり甲斐を感じています。

 もし、皆様のおかげで黒字運営を果たせたのであれば、何かしら恩返しができたらと考えています。

 2023年も「海豚の日常」ブログ、Twitter共によろしくお願い致します🐬。

 

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