2024年は腕時計ブームの終了? 海豚はどうする?

腕時計

こんにちは、お久し振りです海豚です🐬。

 今回はSNSで囁かれている、腕時計ブームの終焉について海豚なりの考えを皆さんにお伝えできたらなと思います❗️

海豚のコレクションを貼り付けますのでついでに見ていってください✨

海豚初のスイス時計「アルパインイーグル」。和の風景にも合い、大変美しい。

腕時計ブームって?何故終焉?

 そもそも、腕時計ブーム(バブル)とは大体2021年から本年2023年に至るまで、起きている一部時計ブランド及び一部モデルの異常なまでの世界的な2次流通価格の高騰、それに伴う時計ユーザーの増加である。私は専門家では無いので、事実と反しているかもしれないが、コロナ禍によりお金の使い道が旅行等経験的なものから、外出しなくても楽しむことができ、SNS等でも承認欲求を満たしてくれるツールとして腕時計は優秀なのでブームになったのであろうと考えている。

 承認欲求を満たしてくれるブランドとしてやはり筆頭となるのは「ロレックス」であろう。世間の認知度がおそらくNo.1であり、やはり今でも大人気だ。そして次に人気なのは雲上ブランドと呼ばれる「パッテックフィリップ」、「オーデマピゲ」であると思われる。

 腕時計ブーム(バブル)が終焉と囁かれる要因は、これらブランドの2次流通価格の下落が要因であると筆者は考える。

 ちなみにバブル崩壊と例える人もいるが、実際そんな事はない、実際2023年12月現在のロレックスの2次流通価格はどのモデルもプレミアム価格だ。定価で買ったものより、中古や並行輸入品の方が高い状態はまだまだ凄いことだと言えよう。

ブランパン フィフティファゾムスはプレ値とは縁のない時計だ。しかしながら老舗ならではのオーラがある。仕上げや素材も超一流で大変満足度が高い。

海豚も実際 腕時計ブームに便乗していた

 先程は、海豚の腕時計愛好家としての目線では無く、世間一般的な見解を述べた。

 SNSをやっていると、物凄いコレクションを持った愛好家と繋がることができる、この方々は腕時計ブーム以前からコレクターであった場合がほとんどだ。彼ら腕時計玄人からすれば海豚はブームに便乗したミーハーである(もちろんミーハーであっても優しく接してくれる方が大半だ)。

 ミーハーはとにかく価値のあるものや、これから価値が上がりそうなものが好きだ。海豚もその一人で、2020年冬頃から、これから価値の上昇に期待できる腕時計を探していたのだ。

 一つ誤解してほしく無いのは、価値が上がれば売りたい類の目的ではなかったという事だ。実際、海豚は2017年(当時24歳)に国家試験合格時にGS(SBGA203 スプリングドライブ)を好きで購入している腕時計愛好家だ。価値の上昇に拘ったのはおそらく単に「自分を納得させるため」、「自分の審美眼を確かめたかった」からだ。

 どういう事かと言うと、当時海豚は投資の勉強中であり、証券口座を開設して投資信託を毎月購入しようと息巻いていた。そしてマネーリテラシーの本やユーチューブを見漁っていた。マネーリテラシーの本に腕時計を買えという文言は、おそらくどこにもない、いやもはや「買うな」のレベルである。

 仕事も安定し、貯金も溜まり、某腕時計YouTuberの動画にハマった私は、物欲を抑えきれない。しかしそれはマネーリテラシーに反するので、せめて価値が上がる時計を選ぼうと思った、それでしか心の中で擦り合わせようがなかったのだ(笑)。今となればそんな事関係なしに時計を買い漁った筆者ではあるのだが・・・。

 そして2021年1月に「アルパインイーグル」を購入した。もちろん価値の上昇も期待していたが、本命ではなかった。一目惚れで選んだのだ

 ちなみの、価値が上がるものを選ぶのであれば「ロレックス」一択だろ、と言う意見もあるかもだが、当時から「ロレックス」、「オメガ」、「グランドセイコー」は同じランクにいて、そこからグランドセイコーを選んだ認識であったので(もちろん個人の意見)、選択肢になかった。そしてこれらより上の価格帯(定価ベース)の世界を知りたかったのだ。

実物を見て完璧に惚れ込んだ時計は「アルパインイーグル」だけだ。

終焉する要因

 腕時計ブームに終焉が来るとすれば、大きな指標としてロレックスの2次流通価格が定価以下になる事であるが、一部人気モデルが定価以下になる事ははおそらく無い、だからこそ本当の意味での終焉は無いと思われる。

 では何故、市場価格が下落が続いているのか、様々な要因があると思うが、ユーザーの息切れも一つの要因であろう。ブームとなれば資金を一気に投入する人もいる、一部の大金持ちを除き息は続かない。腕時計ブーム全盛期の情熱も段々薄まってくることも要因であろう、特にブームの火付け役でもある、ロレックスの購入までの道のりは険しい。所謂「ロレックス マラソン」(正規店に並び、時計の在庫の有無を聞く 無ければ他店を回る 人気モデルであれば 100日通い続けても買えないとか)により疲弊した人も多くなってきている。

 あとは、単に市場に時計が溢れてきているからであろう。「ロレックス」の人気は凄まじいが、生産本数は業界1位だ。ロレックスは非常に人気で市場価値は高いものの、良くも悪くもロレックスマラソンで購入できる層は広い。ゆえに転売が横行し、2次市場には毎日未使用品がプレ値で供給される。ブームは続いて3年、コロナ禍も本格的に明けてきた昨今、飽きが来ている層も少なくない。時計も揃ってきているならもう少し安くなるのを待とうと思う人も多くなってきている。

 筆者はロレックスに詳しくは無いが、ロレックスの人気モデルを正規店で購入するまでに「お布施」なるものをするユーザーもいる。要はお店との付き合いのために、求めている腕時計とは別モデルを購入すると言うことだ。基本的にロレックスはデイトナやサブマリーナ等が属する「プロフェッショナルモデル」に人気が集中している。つまりお布施の対象は在庫が出やすい「プロフェッショナルモデル」以外のモデルになる。ちなみに筆者は気になったのでロレックス某店の店長に聞いてみたが、お布施の必要はなく、欲しいモデルとの巡り合わせはタイミングらしい。しかしSNSでこの類の話はよく聞くので、効果があった実績があるのだろう(雲上ブランドではよく聞く話だ)。時計相場が下がってこれば、これらの時計は心理的に売られやすくなる。

 そのほか世界経済の影響がある、米国は来年不況に見舞われる可能性が高い。基本的に経済は後から見てわかることなので現在も不況の中にあってもおかしく無いのだ。実際、アメリカで大好調だった腕時計を含むブランド品の売上には暗雲が立ち込めている。日本という国は常にアメリカの景気に振り回されている。

 また、円安の影響もあるだろう。2023年12月現在、各スイスブランドの定価は日本においては、まだまだ安いみたいだ。昨今の値上げラッシュで正規店での購入を控えているユーザーは多いのに、まだまだ上げ代があるという事だ。現在のところ定価の上昇に伴って、並行価格も上昇しているが、並行品の価格が下落してきているため、価格差が縮まってくることになる。そうなれば相場上昇を助けている転売の旨味は無くなってくるであろう。

 それでもロレックスの相場は強い、最も影響を受けたのは他ブランドのプレ値期待の腕時計だったりする。

クラシコ アワーグラス限定。ステンレスドレスウォッチはとにかく軽い。デザインは唯一無二で、長年超高級ブランドを取り扱ってきたアワーグラスオーナーのセンスが光る。

ブームの終わりで愛好家が悲観する要素はほとんどない

 ブームに乗った海豚だが、一つ感じることがある。それは愛好家の目が肥えてきたということだ。目が肥えるとは時計のスペックに対するものというよりは、外装やムーブメントの仕上げや構造美に拘る人が増えたと思っている。またブランドやモデルの歴史を重要視するなど、とにかくユーザーは勉強熱心なのだ。

 それゆえに、スタートは投機的な目的であったとしても、時計の魅力に気がつき価値観が変わってきているユーザーも多いのでは無いだろうか。

 好みがプレ値の腕時計ばかりでは無く、価値観が多様化して自分の道を歩き始めたユーザーにとって、時計相場が下がることは並行輸入店での購入ハードルが下がるメリットが生まれることになる。今のところ定価の上昇は止まらない可能性が高いから、並行店が安くなればお得感が強くなる。

 今になって手が届かないプレ値の時計の所有者は、お金持ちだけとは限らない。ブーム以前に己の審美眼を鍛えて購入した時計が、現在プレ値になっているパターンは珍しくない。もちろん当人は上がると思って買ったわけではない事が大半だろうし、上がったら売りたいという目的ではないだろう。

 私も所有していて、もっと評価されるべきという時計はあるし、市場にも溢れている。そういった腕時計を割安で買える機会があるのは愛好家にとってメリットと言える。

楽しい食事も大好きな時計と一緒ならもっと美味しくなる。

 本当に大事なのは自分が好きな腕時計をきちんと選ぶということとも言える。一生持ちたいと思い買った時計の相場が下がり、買値より安くなれば残念な気持ちこそ生まれるが、早く買ったことは何にも買え難い思い出が生まれることもあるし、単なる損となることはない。また、定価は上がり続けているので市場価格が下落しても、正規店で安く買う事はできない。正規店での購入は特別感もあるし、ブランドとの継続的な付き合いもあるのでメリットも多い。

 誰が損するかと言えば、投機目的で腕時計を購入し、その時計が定価割れした場合だ。この場合もはや愛好家では無いので単に投機に失敗しただけであろう。

コレクションの大ボス オーデマピゲcode11.59。今年のジュネーブウォッチグランプリで金の針賞を受賞したモデルのベースとなっている。ブランドの本気が感じられるモデルではある一方で、ロイヤルオークを買うためのお布施的な立ち位置と解釈する人も多い。code11.59推しの私はその説を否定したいが現実はいかに。

海豚はこれから腕時計とどう付き合う?

 腕時計を所有する上で、やってくるハードルは「オーバーホール」である。舶来ブランドは腕時計自体の値上げだけではなく、人件費の高騰によりオーバーホール料金も値上げしてきている。基本的にオーバーホールは5年ごとと定めているブランドが多い。私が所有する腕時計のオーバーホール料金は5万〜15万程で、5本も所有している。独身であれば問題はないが、結婚や病気などライフスタイルが変化すれば、趣味に振れるお金が制限される可能性がある。定期オーバーホールだけで済めば良いが、保証期間が過ぎた後の故障も実費となってしまうことも忘れてはいけない。

 もちろん5本全てを最後まで所有したいと思っているが、安くて良い腕を持った国内の時計士さんを見つけるなど、何かしら対策が必要になる。

 また海豚は、新たに本当に欲しい時計があっても、所有腕時計は5本以内にしたいと思っている。そうすれば、最低1本は売却しなければならないから、衝動買いは避けられる。

 先ほど述べたように、もし本格的な時計ブームが去っても悲観することはない。海豚自身、コレクションに毎日惚れ惚れしているし、購入に後悔はない。そして10年以内にまたブームがやってくる可能性もある。世界人口、アメリカの人口は増え続けているし、今回のブームをきっかけにユーザーも増えたことから条件さえ揃えば次はもっと大きなブームが訪れる可能性もある。

 ここまでお金の話ばかりになってしまったが、実際腕時計と過ごす日々に市場価格は関係ない。自分が本当に好きで買った時計と過ごした時間は本当に楽しかったし、ブームが過ぎてもこの高揚感がなくなることはないだろう。結論、ブームが終わろうが続こうが愛好家としてのライフスタイルは変わらない。これからもブログを通じて時計の素晴らしさを発信していきたいと思っている。

アルパインイーグルXPS(サーモン)の完成度は高い。定価330万円は確かに高いが、LUCムーブメントはジュネーブシールを取得、マイクロローターと他の有名ラグスポと差別化もできており、雲上レベルと十分戦える。厚みも自動巻きながら8mmと驚異的、防水も100mを確保している。私のアルパインイーグルもXPSと並べても遜色ないと思っている。

最後に

 今回「腕時計ブーム」の終了についてお話しさせていただきました。海豚はブームは必ず終わるものと思っていますし、何も終わったからといって廃れるものでは無いし、むしろメリットがあると思い本記事を書きました。

 皆様は、ブームの終了についてどう思いますか?。ご意見いただけると嬉しいです✨。

 何はともあれ、愛好家の皆さんは無理せず楽しくウォッチライフを送りましょう♪。

 最後までご覧いただきありがとうございました🐬。

 

 

 

 

 

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