BLANC PAIN Fifty Fathoms「ブランパン フィフティファゾムス」実機レビュー

ブランパン

皆様お久しぶりです!✨海豚です🐬。

今回は2023年1月に購入した「ブランパン フィフティファゾムス 5015 12B40 O52A」のレビューをしたいと思います✨。

高級ダイバーズウォッチが欲しい方、フィフティファゾムスを検討されている方には参考となると思いますので是非最後まで楽しんでください✨。

今回記事の作成に、Twitterアカウント「https://mobile.twitter.com/regatta_p690」電脳ぺんぎん 様のご協力をいただいています。素晴らしい撮影技術でブランパンの時計を撮影されているので、興味のある方はフォローを推奨します😆。

https://mobile.twitter.com/regatta_p690
電脳ぺんぎん 様 撮影 

なお、Fifty Fathomsを略してFFと記載することがありますのでご了承願います!✨

Fifty Fathomsとはどんな時計?

 Fifty Fathomsとは、誕生は1953年、2023年に70周年記念を迎えた世界初のダイバーズウォッチです。

 現在ダイバーウォッチに当たり前のように採用されている「約10気圧の防水性能」「回転ベゼル また逆転防止機能」、「視認性に配慮した黒文字盤 夜光塗料インデックス」、「耐磁性向上のためのインナーケース」等の組み合わせはFifty Fathomsが元祖と言われています。

ブランパンlettres 引用

 これらの組み合わせは王道であり、今ではスタンダードとなっている事から、大きな発明であると実感しにくいものですが、0から開発するのは大変困難であり、このダイバーウォッチの開発は、当時のブランパンCEOであり、自身も優秀なダイバーであった「ジャン-ジャック・フィスター」氏の知識と情熱が無ければ成し遂げる事は不可能だと思います。

ブランパン公式サイト引用

 世界初のダイバーズウォッチを開発する事は困難でありますが、開発するだけでは意味はありません。当時Fifty Fathomsはダイバーズウォッチとしての実用性は群を抜いており、フランス軍への採用を皮切りに(フランス軍の要請による開発ではあるが)、西ドイツ軍やアメリカ軍、その他数国にも正式な潜水部隊のダイバーズウォッチとして採用されている実績があります。

 特に1950年代、アメリカ軍への供給は大きな関税がかかるなど、大変不利な状況から実力で採用させるほどFifty Fathomsは大変優れた実用性を有していました。もちろん取引を成功させた、ブランパンの熱意も素晴らしいものです。

 余談ですが、スイスの有名な某ライバル社がアメリカ軍へのダイバーウォッチ採用テストを受けましたが落ちてしまっています。一方ブランパンのFifty Fathomsは「事実上完璧なものであった」と評価されているのです。

ブランパンlettres 引用

 ブランパンFifty Fathomsの物語をもっと知りたい方はブランパン公式サイト、または最寄りのブティックで「BLANC PAIN Lettres」を発注できますのでお勧めします。

Fifty Fathomsの文字盤、針

 Fifty Fathomsの外観は、この時計の物語を知り、実物を見る事によって本当の良さが分かると思います。今回はそんな差を完璧に埋めるかのように素晴らしい写真をご提供頂いたので、思う存分語りたいと思います。

電脳ぺんぎん様 撮影

 文字盤は大変綺麗なブルーだ、どちらかと言えばネイビーに近いブルーで若々しさの中に大人っぽさを感じる。

 ダイバーの視認性を確保する上ではブラックが最適と言えるが、ネイビーブルーは光の反射は少ないです。

 また、FFは外側と内側の文字盤で、仕上げが変わっている。このコントラストの違いは視認性を向上させる目的であるが、ブルーの方がそのコントラストの違いを感じやすいと思います。

電脳ぺんぎん様 撮影

 中央がサンレイ仕上げ、外円は円周上に浅いギョシエ様の仕上げが入っている。これらのコントラストは一般生活においては視認性確保というより、その美しさに目がいく。

 特に、外周の仕上げは上記写真をアップしていただけたらお分かり頂けると思いますが、非常に繊細で精密なラインが入っている。これが光を乱反射して虹色に光るのだ。

8時位置の少し上に虹色に光ラインが生まれている。

 針に注目してほしい、ダイバーズウォッチらしい視認性の良い太く逞しい針でありながら、美しいポリッシュ仕上げで高級感は抜群です。また、針と針、又は文字盤とのクリアランスは非常に少なく、技術力の高さが伺えます。

電脳ぺんぎん様 撮影

立体的なアプライドインデックスはホワイトゴールド製であり、その輝きはFifty Fathomsが超高級ダイバーズであることを実感させてくれます。

電脳ぺんぎん 様撮影

 夜光塗料の発光も大変強く、長続きし、夜間視認性も抜群だと思います。

電脳ぺんぎん様 撮影

風防 ベゼル ケース

電脳ぺんぎん様 撮影

 風防の素材はサファイヤクリスタル。ドーム型で肉厚感はあるが、もちろん視認性は抜群だ。

 Fifty Fathomsの大きな特徴である、ベゼルのサファイヤガラスは素晴らしい艶感を生んでいる。ダイヤモンドに次ぐ高度を持つサファイヤガラスは傷が付きにくく実用的であるが、何よりもその加工技術に驚かされます。

 回転ベゼルはしっかりとした作りになっており、12時位置に正確に合わせることができる。歯間のクリアランスは小さく遊びは少ない。ある程度力を入れなければ回らないほどの硬さはあるが、硬すぎる事は無く、潜水グローブを付けている前提の、実用性が考慮されているように感じた。

 クリック感は「コッコッコッ」と力強い音が鳴り、奥には金属の心地よい反響音を感じる。ベゼル外側の溝はチタン製ながらも精密なく仕上げです。ベゼルの指への引っ掛かりは強くありながら、鋭利では無い絶妙なバランスに感じる。しかし、衣服の種類によっては引っかかるかも知れない。

電脳ぺんぎん様 撮影

 チタンケースモデルは全面ヘアライン仕上げだ。通常よりツールウォッチ感が増してしまいそうなものだが、艶やかなベゼルや華やかな文字盤とのバランスが良く、ツール感と高級感が両立している。

 ケース、ラグの角は立ってなく、Rが付いていて全体的に丸みを帯びていて優しい印象だ。ケースサイドの「BLANC PAIN」の彫り込みはハッキリしているが、指への引っかかりは無く滑らかに仕上げられている。個人的にこのロゴは、自分がBLANC PAINを所有している喜びを引き出してくれる素晴らしいものだと感じます。

 素材はグレード5チタンだ。

 一方、バチスカーフはチタンは高級である、グレード23チタンを採用されている。低密度であるため軽く、医療用メスに採用されるほど、人体はアレルギー反応を起こしにくいのだ。

 グレード23チタンを採用している時計を私は他に知りません。このチタンは加工がかなり大変で、切削のためのタガネの消費が激しく、摩擦により高温になりやすいため、火災のリスクが高く専用エリアでの加工が行われているとの事です。

 フィフティファゾムスもグレード23ですと嬉しかったので、そこはほんの少し残念です。

電脳ぺんぎん様 撮影

ムーブメント 精度

 サファイヤクリスタルケースバックを採用しているため、美しい「Cal.1315」を眺めることができる。

 個人的にこのムーブメントの仕上げの良さは、雲上レベルだと感じる。特に地板の面取りは素晴らしい。また、高級機らしく18kのローターが採用されているが、プラチナ合金のNACコーティングによりツールウォッチらしいグレー色となっている。高級素材に高級素材を重ねて控えめに仕上げるブランパンは粋である。

 ヒゲゼンマイはシリコン製で耐磁性も良い、テンプには4つの四角いゴールドのチラネジが採用されていて、これらは衝撃を緩和し、速度の安定性を向上させています。

 精度は私の場合、装着時で1日あたり、+0〜2秒ほどの誤差があった。外していると大きい時で3秒以上進むことがあったが、進みのズレは調整しやすく、不便に感じた事は無かった。

 パワーリザーブは120時間と長く、適度に装着していれば止まる事は無い。私も1月から適度に装着、義務感なく適度にゼンマイを巻いているが2ヶ月以上止めていないのです。

着用感

 海豚は手首周り19センチです。

 Fifty Fathomsのケース径は45mmと細腕の方には敬遠されそうなサイズ感ですが、ラグが短いので装着感に問題は生じにくそうだと感じます。ラグ感は23mmとなっています。

 ケース厚は15.4mmと厚みは結構あります。厚みによる装着感に問題はありません。

 回転ベゼルの溝の引っかかりが比較的大きいので、袖付きの服はあまり向かないかもしれません。また、袖が締まってるタイプの上着は圧迫感が強く感じました。

半袖であれば最高の付け心地と個人的には感じている

 肌に接しているケース裏はサファイヤガラスで、殆どグレード5チタンに触れないのだが、肌の違和感を感じにくいと思った。

 ラバーベルトの場合全体の重量は約「100g」とケース径、厚みからは考えられないほど軽量だ。着用時のバランス感も悪く無い、ラバーベルトの密着感と軽さから実現できたものだと感じる。ケースの軽さはグレード5チタン、シリコン製ヒゲゼンマイ採用によるインナーケースの排除のおかげだ。

 FFはこの着用感の不安から選択肢から外れる場合が多そうだが、特にチタンモデルはより高いレベルでこの問題を解決していると感じた。

FFに対する疑問

 TwitterでFifty Fathomsに対する疑問点を募集したところ2件も質問をいただきました。ありがとうございます。

 実機レビューと若干被るかもしれませんがご了承ください!。

質問1 [回転ベゼルのギザギザが他のダイバーズウォッチに比べて横に広くて奥に短いように思えるのですが、回す時の感触気になってます]。

回答 FFはベゼルの溝を山と谷で例えると、山の部分が広いですね!。私の予想でしか話せないのでご了承願いたいのですが、代表的なダイバーズウォッチ「サブマリーナ」はFFと比べて谷が広く、正面からも窪みが確認できます。しかしFFの場合、谷も小さく垂直に削られているので正面から窪みを確認しにくいです。

 それにより、正面から時計を見るとFFは丸い時計です、それに比べてサブマリーナは溝の主張が大きいと感じます。好みの問題ではありますが、FFはケースのR部仕上げが多く丸みを帯びているのでデザインとして統一感が生まれるので私は好きです!。

 回し心地ですが、FFの溝は結構エッジ立っていて、重い回転ベゼルですが、容易に回すことができると感じます。クリック感もハッキリしていて、1クリックずつの操作も容易で、遊びも少ないです。12時位置にしっかりと合うので気持ちが良いです。

 質問2 [やっぱり気になるのはサイズ感ですねー(´・ω・`)着け心地につながるんでうけど。
あとはサイドビューとラグの雰囲気、巻き上げ効率、着用時の日差でしょうか(´∀`)
]

回答 45ミリは大きいですが、ラグが短いため、意外に人を選ばないと思います。また、実際に腕に乗るケースバックの径は40ミリ前後ですので標準的と言えます。ケース厚、径の大きさは見た目においては迫力があり、実にダイバーズらしく素敵だと思っています。厚みはやはりスーツを着る上では問題になると思います、半袖の時期では活躍間違いなしです。

 巻き上げ効率は高いと感じます。ローターは容易に回転して、120時間パワーリザーブが助けていますが、リューズを意識的に回さなくても動き続けていて優秀です。軸受もセラミック製で耐久信頼性が高いとの事です。

 着用時の日差は、装着時で+0〜2秒ほどの誤差がありました。外していると大きい時で3秒以上進むことがありましたが、進みのズレは調整しやすく、不便に感じた事はありませんでした。

 また、着用時の日差測定のため、睡眠時にも装着していましたが違和感は全くありませんでした。また、2回ほどスマートフォンと腕時計が接触した状態で睡眠しており、肝を冷やしましたが、ブティックで耐磁性を確認したところ磁気帯は無しでした。

最後に…

 Fifty Fathomsは本当に素晴らしい時計だと思います。元祖ダイバーズを自分の腕に乗せられる満足感は他では得られないと思います✨。Fifty Fathomsは過去に依存する事なく現在でも、70周年を迎えた23年、プロのダイバー相手に殆ど専用機と呼ばれるような時計を発表したりとプロフェッショナルを貫いています。

 FFの購入を迷われている方は2023年、70周年の節目に是非選んでいただけたらと思います。

 是非一緒に70周年を祝いましょう!そしてこれから一緒に歴史を刻んでいきましょう!✨✨。

 

2023年3月 筆

コメント

  1. まりも より:

    海豚さんこんにちは。久しぶりの更新嬉しく思います。そしてよくお似合いです!手首が6.5インチ程度の私はバチスカーフを選びましたが、語りどころが多いのは今回レビューしてくださったこちらなんですよね…いやいや後悔はしておりませんが(笑)。
    おっしゃるようにこちらのフィフティファゾムスはチタン製&ラグトゥーラグがそこまで長くない&ベゼル幅こそあるが文字盤自体はそう大きくない、ので意外と大き過ぎないんですよね。私もキチンと試着すべきだったかなあ。とにかくイイ時計ですね!

    • 海豚 より:

      いつもご愛読ありがとうございます✨✨。
      私の投稿をご参考に頂き大変嬉しいです✨。
      バチスカーフをお持ちでしたとは!本当に日常高いも便利ですし、デザインもとても上品で私も欲しいのですよ!!。FFも良いですがバチスカーフも間違い無いと思います😆。

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