ショパールの魅力(メンズ時計編)

ショパール

お疲れ様です。前回に引き続き腕時計の投稿🕰。

本記事ではアルパインイーグルを含む2022年3月現在のショパールの腕時計のライナップやその魅力をお伝えしたいと思います。

アルパインイーグル

ショパール公式サイトより

ショパール公式サイトより引用

ショパールの大人気モデル「アルパインイーグル」。デビューは2019年と最近であり、今流行りの「ラグスポ」であることから、流行りに乗っかった新しい時計と思われがちですが、実は違うのです。

アルパインイーグルは現共同社長を務めるカール・フリードリッヒ・ショイフレさんが1980年代に生み出した最初の時計「サンモリッツ」を現代的に解釈したものです。

「サンモリッツ」はフリードリッヒさんが22歳という若さで考案した、いわゆるデビュー作であり、ショパール初のステンレススチールモデルとなっています。

何もかも新たな試みであったため、フリードリッヒさんの父であり、現会長である「カールショイフレ」さんにビジョンを実現するべく、強い熱意をぶつたいたみたいです。そんなフリードリッヒさんの姿をカールショイフレさんは誇りに思っていたようです。

若さゆえの情熱や確かならビジョンをもってデビューした「サンモリッツ」は非常に好評で10年以上販売されるロングヒットになりました。その後はL.U.Cやミッレミレアが発売され、ショパールの主力モデルは変化し、販売は終了することとなりました。

ショパール公式サイトより

※画像はサンモリッツ 

これでサンモリッツの歴史は終わりと思いきや、この時計を復活させたいと燃え上がった一人の男がいました。それはフリードリッヒさんの息子である「カールフリッツ」さんだったのです。

サンモリッツの素晴らしさに触れて、どうしても復活させたかったカールフリッツさんでしたが、共同社長で父のフリードリッヒさんの同意を得るまでの道のりは容易なものではありませんでした。

なぜなら、父にとって、「サンモリッツ」は、誰にも触れさせたくないメゾンの不変の「アイコン」だったから。

しかし、フリッツさんは今のアルパインイーグルのプロトタイプを作成して、祖父にあたるカールショイフレさんを巻き込み、父にプレゼンを行ったのです。

プレゼン中フリッツさんの顔はどんどん明るくなり。アルパインイーグルのプロジェクトを進めることを認めてくれたのです!。

数々の困難が待ち受けてもプロジェクトを進行できたのは、何でも簡単に進められるやり方など、ショパールの「労して手にする」哲学に反している。そう、考えていたからであるとフリッツさんは言います。

ショパール公式サイトより

左からフリッツさん。中央ショイフレさん。右はフリードリッヒさん。

親子3代の熱い思いや歴史がつまったウォッチ「アルパインイーグル」非常に素敵ですね✨。

アルパインイーグルは前回の記事でまとめましたが、興味がございましたら、なによりも実物を見ることをおすすめします。美しい時計に惚れてしまうこと間違いないでしょう。

アルパインイーグルラージ

ショパール公式サイトより

41mm径 100m防水 パワーリザーブ60時間 認定クロノメーター COSC(スイス公式クロノメーター検定局) 

アルパインイーグルXLクロノ 

ショパール公式サイトより

スポーツシックな「アルパイン イーグル」コレクションが翼を広げ、44mmの新しいケースにフライバック機能を搭載したクロノグラフを初めて迎えます。アレッチブルー、またはアブソリュートブラックの文字盤を備えたルーセントスティールA223製および、アブソリュートブラックの文字盤にルーセントスティールA223とエシカルローズゴールドを組み合わせたコンビモデルという3つのバージョンを取り揃えます。

こちらはケース径44mmと結構な大きさがあります。アルパインイーグルラージは見た目ほど大きくないので、こちらがしっくりくる方もたくさんいるのではないでしょうか?。

L.U.C

ショパール公式サイトより

L.U.Cはショパールの創業者であるルイ.ユリス.ショパールの頭文字を取ったもの。

L.U.Cはショパールの技術の結晶。ショパールのマニファクチュール化はこの時計から始まったのでした。

ショパール公式サイトより

クォーツショックから脱した1990年代、機械式時計の発展の未来を確信したカールフリードリッヒショイフレさん(現共同社長)は創業者を称えるべく自社製キャリバーを開発する事に。

当時のスイス時計産業はETAなどの汎用ムーブメントを使用するのが主流であり、宝飾メーカーのイメージが強かったショパールが高度な技術やコストのかかる自社製ムーブメントを開発したこと、さらにそのクオリティが非常に高かったことは、時計業界に大きな衝撃が走ったようです。

一流で妥協を許さないフリードリッヒさんがムーブメント開発にあたり協力者に選んだのは「神の手を持つ時計士」との異名をもつ「ミシェル・パルミジャーニ」さん。彼はパルミジャーニフルリエを設立した天才修復士です。

このような経緯で誕生したのが「L.U.C1860」とそれに積まれる自社製キャリバー「L.U.C1.96」です。

そこで自社製ムーブメントのL.U.C1.96は何が凄かったのかを2つ挙げさせていただきます。

1 当時は類を見ないマイクロローターやラチェット式による自動巻機構

ショパール公式サイトより

写真はショパール公式サイトより 現行L.U.C XPS

自動巻は、現在も殆どがセンターローターによる巻き上げ式であるが、L.U.C1.96に採用されたのは「マイクロローター式」であり、当時は他には類を見ないシステムでした。また、自動巻機構も当時は珍しかったラチェット式を採用するなど、目新しいものばかりです。

マイクロローターの利点はなんといっても時計の厚さを薄くできること。これはドレッシーなL.U.Cに必要な要素のひとつ。また、センターローターは通常、ムーブメントの約半分を隠してしまいますが、マイクロローターは画像の通りヒゲゼンマイと同じくらいの高さにあるため、他の機械の景観を邪魔しません。

また、ラチェット式自動巻は巻き上げ効率が良く、マイクロローターとの相性は抜群です。

また、主ゼンマイは「ツインバレル」を採用し、当時としては長い65時間もののパワーリザーブを有していました。

ドレスウォッチであるL.U.C、普段使いしない人であればまさにオーバースペックともいえるほど、機能性、実用性に優れていたのです。

2 美しさの極み、実用性との両立

調速脱進機には、「巻き上げひげ」が採用され、これは通常の平ひげよりも精度が高く美しい形状をしています。また、スワンネック緩急針が採用され、こちらも美しい外観と時計の精度に一役買っています。

また、「ジュネーブシール」獲得のモデルも多数あるなど、その美しさはお墨付きなのです。

ジュネーブシール取得のドレスウォッチと言えば、雲上時計メーカーのヴァシュロンコンスタンタンのパトリモニー等を思い浮かべる方が多いと思いますが、ショパールのL.U.Cも取得していることを意外に思える方も多いかも知れません。

L.U.Cのおすすめモデル

L.U.C XPS

ショパール公式サイトより
ショパール公式サイトより

“ホワイト文字盤とステンレススティール製のケースによって、エレガントな気品を醸すタイムピース。L.U.C コレクションが誇る丹念な仕上げとディテールへのこだわりを受け継いだL.U.C XPS。スタイリッシュで高精度な時計が誕生しました。控えめなエレガンスとデザイン、そしてサイズ感を重視するこの超薄型モデルは、COSCの認証を得ています。シンプルなホワイト文字盤の下には、毎時28,800回振動で65時間のパワーリザーブを可能とする機械式自動巻きキャリバーを搭載。優れた精度と信頼性を発揮します。”

ショパール公式サイトより

こちらのモデルは100万円代ということもあり、ジュネーブシールを取得していません。

先程L.U.Cの良さについて、ジュネーブシール取得を挙げていたのにおかしいだろ!って思われる方もいるとは思いますが、このL.U.C XPSを選んだ理由はコスパの良さにあります。

現行のジュネーブシール獲得のムーブメントは主にL.U.C1.96ですが、こちらのXPSはL.U.C3.96というもので別のムーブメントとなり、量産型に向いてるものとなります。

量産型といいつつも、全く別物というわけでなく、むしろ緩急針や仕上げが違うなど、マイナーチェンジ的な変更点しかないのです(ジュネーブシール取得はこの仕上げが肝だったりする)。

ですから、このロマンあふれ、美しくも機能的な時計愛好家垂涎のL.U.Cムーブメントを安く手に入れることができるのです(100万円は決して安い買い物ではありませんが😅)。

もちろんジュネーブシール取得のハイエンドモデルもその仕上げの美しさには定評があり、差別化もされていると思いますので、そこはショパールさん上手だなぁと思わされるのですよね。

ショパール公式サイトより

画像はハイエンドモデルの      L.U.C QUATTRO SPIRIT 25 のムーブメント、L.U.C 98.06-L

マイクロローターもなく、比較としてどうかと思いますが、あまりに美しいのでこちらを選びました😂。

ミッレミレア

ショパール公式サイト引用

その名のとおり、世界で最も美しいカーレースと名高い「ミッレミレア」に敬意を表し作られたウォッチです。

なぜショパールがイタリアのカーレースである、ミッレミレアを題材とした時計を作ったのかと言うと単純な理由で、現共同社長のフリードリッヒ・ショイフレさんがこのレースの大ファンだったからです🚗。

もともと父とともにヴィンテージカーを集める趣味があったフリードリッヒさんは「ミッレミレア」というレースがあることを知り、なんと父親とともに参加することに。そしてレースでは1600kmにも及ぶ過酷なレースを完走したのです。

そしてレースを完走したフリードリッヒさんはこう語ります。

ミッレミリアは、常に集中力を要し、いかなる判断ミスも許さない厳しいレースです。行く手にある隠れた落とし穴を回避し、車を勝利に導くためには、優れたコミュニケーションとアドバイス、状況の共有、パートナーのサポートすべてが必要です。このラリーに参加するために必要な資質はよく知られていて、ショパールの時計職人の資質と論理的にもよく似ています。」 

ショパール公式サイトより引用

レース参加の翌年、ショパールはミッレミレアとパートナーシップを組み、ショパールは同レースのスポンサーとなったのです。

数年後はモナコグランプリヒストリックやポルシェモータースポーツとのパートナーシップを組むなどフリードリッヒさんの車好きや熱量はとんでもないことがわかりますね。

ショパール公式サイト引用

画像はクラシックカーにのるフリードリッヒショイフレさん。

見ての通りショイフレさんはオシャレでイケメンです笑。そしてこのセンスの良さが担当するメンズ時計に出てきているわけですね⌚️

ここでミッレミレアのラインナップを紹介

ミッレ ミリア コレクションは、往年のレーシングカー(1927年~1940年)の美的コードを取り入れたミッレ ミリア クラシックと、続く第2期(1941年~1957年)に参戦したレースカーの特徴を時計のデザインに採用したミッレ ミリア GTSで構成されています。

ショパール公式サイトより

ミッレミレアクラシック

上記2つの画像はショパール公式サイト引用

自動車を思わせる特徴を随所に捉えながら、ショパールらしいエレガンスも感じるウォッチです。クラシックとつくだけあり、どこかヴィンテージさも感じる要素もあり、まさに自動車やレースに対するこだわりが詰まった時計だと感じますよね。

クロノメーター COSC(スイス公式クロノメーター検定局)認定クロノメーター。防水性は50メートル、パワーリザーブは42時間となっています。

こちらは数量限定モデルとなるのでご注意ください。

ミッレミレアGTS

パワーリザーブの残量が車の燃料の残量を示すインジケーターのように見せていたり、こちらはクラシックより自動車を感じる要素が多いです。日付表示を囲う「1000MIGLIA」はミッレミレアのレースを知る人には嬉しい要素となっています。

スイス公認クロノメーター検査局(COSC)認定クロノメーターであり。防水100m。ケースサイズは直径43mmで反射防止加工が施されたキズのつきにくいサファイアガラスを採用しているため視認性は良く実用性は抜群です。

ショパールメンズ時計編いかがでしたでしょうか?

私同様、「アルパインイーグル」からショパールを知ったという方は特に若い人では多いのではないでしょうか?

私も、アルパインイーグルからショパールを調べて、ここまでショパールやその時計達が持つ大きな魅力に圧倒されました。

皆様もショパールについて興味を持っていただければ幸いです。

次回はショパールの魅力やレディース時計について紹介したいと思います💎✨。

今後とも「海豚の日常」をよろしくお願いします。

それではまた👋。

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